安全性を守るためのIT点呼

運送事業者は、安全に運送事業を行うために点呼をおこなうことが義務付けられています。
本日の体調はどうか・酒気帯び運転となってないか・業務内容をきちんと理解しているかなど、本来であれば体面で行い確認がなされるのです。
でももしも事業所数が多い大規模な会社であれば、運転手の数も結構なものとなっていて点呼だけで多くの時間と人を割かなければならなくなるとあれば、何をしているのか本末転倒となってしまうでしょう。

IT点呼を導入する会社も増えてきている

そこで、IT機器を使っての点呼・IT点呼を導入する会社も増えてきています。
もちろんITはなんでもよいわけではなく、国土交通大臣の定めたものを使っていることは条件です。
体面でできない分、そういったところを守ることで最低限の安全性を確保するのです。

長距離での運送をするもの・深夜勤務のものもいるなら点呼係もその時間帯にいる必要があり、ですがIT点呼を取り入れたことで人件費が削減できました。
管理者が夜遅くまで残って運転手を待っている必要は無し、働き方改革にもきちんと対応しています。
もしも体面で点呼の記録を取っていたとしたら、人間がやることですからミスも起こるかもしれません。
酒気帯び運転の有無、していないと言ったのに・実際にそうだったのに誤ってバツとしてしまっていたら運転手は強い罰を受けることとなるでしょう。
周りからの視線も冷たく、人生に大きく影響してしまうかもしれないのです。
特に早朝や夜中など眠い時間帯の点呼だと、どちらにミスが発生するかは分かりません。
そういった意味でもメリットが多い方法です。

IT点呼のデメリット

ただし、デメリットもないわけではありません。
何しろ国土交通省指定の専用の機器を導入する必要あり、初期費用がかかってしまうのです。
負の情報を隠蔽してといった会社も考えられます。
常日頃から信頼できる運営が行われている会社、すなわちGマークを取得している会社だけしかIT点呼は許されていないのです。
まずはGマークを取得してとかやっていると、時間も手間もかなりのものです。
取得していなくとも実施が可能となるケースもありますが、それでも3年以上運営をし続けているかどうか・事故を起こしていないかどうかなどの条件に当てはならなければならないのですから、そうでない会社には不便が生じるのです。

まとめ

メリットデメリットを把握したうえで、導入について検討しなければならないわけです。
Gマークも一度取得したら終わりというわけではなく、定期的に更新手続きはしなければなりません。