恋人探しは思ったより難しい?
昔は、大人になったら自然に相手が現れて、恋に落ち、適齢期になったら結婚して子供を産み、育てて、働き、老後を迎えて、という流れが、誰にとっても当たり前だと考えられてきました。
しかし仕事や恋愛、人生そのものの価値観や生き方が多様化した現在では、普通に『交際したい』と思う異性と出会うことすら難しくなってきています。
その先にあるべき『婚活』はさらに困難を伴うハードなサバイバルゲームの様相を呈しています。
昔は、適齢期に差し掛かった男女に、丁度釣り合うような相手をどこからか探してきてさりげなく紹介したり、親を巻き込んで見合いを設定するなど「おせっかい」を焼く人がいたものです。
しかし、結婚適齢期という概念が瓦解したり、男女ともに高学歴化して社会に出る時期が遅くなっています。
女性のキャリア志向が高くなっている
そして高学歴であるがゆえに、ことに女性のキャリア志向が高くなったりすると『結婚』という選択に対して魅力を感じなかったり、もし何某かの巡り会わせで結婚したとしても、特に女性が家事に煩わされたり妊娠出産でキャリアのレースから離脱するのを良しとしなくて、続かなくなってしまう、というったことが増えています。
その夫婦の間に子供がいてもいなくても、離婚や別居という選択は確実にふえているのです。
このように、婚活が成就し、結婚したとしても、それはその先にある、恐らく長い長い結婚生活の始まり、スタートラインなのです。
そこから先が憩いに満ちた穏やかな暮らしになるか、それとも婚活よりもハードな日々になるかは誰にもわかりません。
結婚は、パートナーと二人だけでなく、周囲を取り巻くそれぞれの親、兄弟姉妹、親戚、そして生まれてくるだろう子供たち、その先にはそれぞれの配偶者、孫、というように多くの人と関りを持ち、悩みながら、長い時間を生きていくことなのです。
欠点探しは絶対にやめること!
まず、婚活を考えている時点で完璧な人間はいません。
自分も相手になるかもしれない誰かも、さまざまな問題を抱えて必死で生きているのが実情です。
欠点を探り始めたら、結婚しようという気持ちどころか、好きになることすら難しいかもしれません。そして、その相手と交際し、結婚したら死ぬまで安泰ということはあり得ません。
事故や災害、病気、経済的事情の変化といったことはいつ誰に起こるかわからないのです。
男女問わず、もし結婚したい、誰かと一緒に生きていきたい、という気持ちがあるのなら、まず自分が真摯であらねばなりません。
気心が知れたら我儘を分かち合うこともできるかもしれませんが、まず相手の良いところを探し、大切にしていきましょう。
マイナス点ばかりを探していたらこのサバイバルゲームでは誰も生き残れないのです。