●福島原発の事故は人災である
アトックスの事業の成否によって、今後の日本が変わるかもしれません。というのはこの会社は40年にわたる福島第一原子力発電所の廃止措置プロジェクトがスタートさせている、極めて日本にとって重大な仕事をしているからです。
これが上手くいけば、日本のこれからの電力事業は大きな転換を迎える事になるでしょうし、これが上手くいかなければ、更なる費用と時間がこの事業にかかる事になり、これが大きな日本の負担となる事は間違いありません。
これによって原子力に対する人々の考え方も大きく変わるという事も考えられるわけですから、この事業が如何に重要なモノなのかという事を認識する必要があるでしょう。
ある意味では国民全体で応援をしなければならないという事も言えるかもしれません。応援も必要ですが、チェックも必要になると言えるでしょう。
無駄な事をしていないのか、必要な事をしているのかという事は常にチェックされることでより確実によい方法を検討していくという事になります。
福島の震災で明確になったことは、放置すれば国でもいい加減な事をしてしまうという事です。
震災は人災でもあったという人もいますが、まさにこれはその通りというしかありません。
津波が想定外などという事を言っている時点であまりにも楽観に過ぎたという事を言うしかありません。
原子力という極めて危険なものを扱っているわけですから、想定外というような事があってはならないわけで、過去に起きたことのある地震や津波しか想定していないという時点で楽観視が過ぎるという他ありません。
●なぜメデイアは福島原発の現状を報道しないのか
このような事になったのは、誰も原子力発電事業をチェックしなかったからという事です。
この事を一番認識しておく必要があるでしょう。
国がしている事業だから信頼しているという事はあったかもしれませんが、そんなことをしていたので、国が好き勝手に事業をしてこうした災害を招いたわけです。
少なくとも想定外などという事が言えるような状態で原子力事業をしていたという時点でアウトだという認識をしなければならないのですが、国民のチェックは何もないので、そのままいとも簡単にスルーしてしまう事が出来たわけです。
つまり、国ですら放置すれば好き放題にやるので、国民のチェックというのは極めて需要だと考えなければならないという事です。
そして、国と同様にチェックをしなければならないのがメディアという事も言えるでしょう。
国が此処まで増長したのもメディアが全く報じないからという事が言えます。
メディアは全く報道に責任を持ちませんから、好き勝手に自分が報道したいものを報道するという事になっています。
そのため、原子力事業が野放しになっているという極めてリスクの高い状態にあったという事を報道しません。
さらに言えば、このような震災が起きた後でも、こうしたアトックスが行っているような事業をまともにメディアで紹介していないという事がありますから、それで報道の意味があるのかという事を問われても仕方が無いでしょう。
●アトックスは福島原発の廃炉作業を続けています
今はネットがあるのでこうした重要な事業が紹介されるという事もありますが、まだまだネットの影響力はテレビなどのオールドメディアに比較すると弱いので、今のオールドメディアの報道姿勢というのは極めて慎重にチェックする必要があるはず。
アトックスのような会社の取り組みを紹介しないで、プロ野球の勝ち負けを一生懸命に報道しているという事では、全く事の重要さが理解できていないという事が言えるはずです。
アトックスの事業にしてもこれから40年もかけてするというわけですから、どんな問題があるので40年もかかるのか、そこに何か不足している事はないのか、国民の助けが必要な事は無いのかなどメディアが調査してその事業のバックアップをするというような事を考えてもいいはず。
何故なら、これは国家的な事業といってもいいはずで、日本の未来がかかっているわけですから、当然それだけの価値を此処に見出す必要があります。
当然、多くのメディアが注目して、その事業が成功するように考える必要があります。
資金不足で40年もかかるというのであれば、メディアが中心になって募金活動をするというような事をするのが当然と言っても良いぐらいの事でしょう。
それぐらいの責任感を感じているところが今の日本にはないという事が残念としか言いようがない。今のオールドメディアは報道はしてもその責任は一切取りません。
その報道によっていかに国民の利益が無くなり、大きなリスクを抱える事になっても全く責任を取る事はないのです。
報道しない事によって人が知る権利を奪われ本当に知らなければならない事が知らないままになっているという現実を見なければなりません。
アトックスが行っているような事業をほとんどの人が知らないという時点で、この事が大きな問題だといって良いでしょう。
メディアは報道する内容の勝ちというモノを今一度考える必要があります。