ユニセフは、世界の子供を守る国連機関です。
日本では日本ユニセフ協会が、ユニセフ国内委員会として活動しており、1955に設立されました。
活動内容としては、ユニセフの活動を広める広報活動や、民間からのユニセフ募金の窓口となっています。
時折街中でユニセフの募金を呼び掛けていることがありますが、これを行っているのは日本ユニセフです。
集まった募金の用途
集まった募金は世界の子供たちを助けるために広く活用されています。
予防接種を行うことも活動の一つで、2012年には世界45ヵ国の3,830万人に、ポリオやはしか、風疹や破傷風の予防接種を行いました。
また、1,900万人に安全に水を届けたという実績もあります。
日本ではこうした予防接種は当たり前に受けることができますし、安全な水も水道水をひねれば簡単に手に入ります。
しかし、世界ではまだまだ満足に予防接種を受けることができずそれが原因で亡くなる方が多い地域もありますし、安全な水を手に入れることができず汚い水で命を落としてしまうことも多いのが現状です。
そのため、こうした地道な活動は世界中の貧しい環境で過ごしている子供たちの命を助ける活動として評価することができます。
緊急事態に対処
緊急事態に対処することも、積極的に行っている活動の一つです。
2012年には食糧危機に見舞われたアフリカのサヘル地域で、重度の栄養不良の子ども92万人以上に栄養治療を施しました。
日本では栄養不良でなくなるということは大変珍しいですが、国によっては食糧危機で満足に栄養を取ることができずになくなる国もあります。
そうした事態が起こっているときに機動的に対処するのも、ユニセフが果たしている役割の一つです。
同様に緊急事態への対応としては、シリアやその周辺国の紛争エリアで140万人以上に予防接種を施すなど、同年は79ヵ国の緊急事態に対応しました。
自分で申し込んで日本ユニセフに対して募金ができる
ユニセフ募金をすることで、募金したお金はこのようなユニセフの活動に活かされます。
したがって、こうした活動に賛同する方は募金を行うと良いでしょう。
街中での募金活動でも募金はできますが、自分で申し込んで日本ユニセフに対して募金をすることができます。
サイトからはクレジットカードで募金が可能ですが、最低金額は500円からとなっており、比較的少額からでも募金することができるのが特徴です。
クレジットカードを持っていない方でも、ネットバンキングやコンビニ支払いを活用して手続きができるようになっているため、幅広い方が募金をすることができます。
一回のみの募金の他には、毎月定額を募金するユニセフマンスリーサポートプログラムにも協力することが可能です。
現在は、このプログラムに申し込むことでエコバッグを貰うことができるので、興味がある方は検討してみると良いでしょう。
金額はこちらも500円という少額から参加することができます。
こちらはクレジットカードと口座引き落としによる二つの方法で参加ができるので、クレジットカードを持っていない方も検討してみると良いでしょう。
日本ユニセフのサイトで分かること
せっかく募金するのであれば、自分が募金したお金がどのように使われるのかを知っておいた方が良いです。
やはり、ただお金を募金するのではなく、その活動へ理解した上で募金した方が、自分が今後生きていくうえで何をしなければならないのか、問題意識を持つことができます。
日本ユニセフのサイトでは、具体的な金額を募金した場合にどのようなサポートが受けられるのかを掲載しているので、実際にイメージを持つことが可能です。
例えば、3000円を募金した場合は、微量栄養素37人分に相当すると掲載しています。
また、5000円だと栄養補助食品175袋に相当するとなっています。
このように、日本人の感覚だとあまり大金とは言えない金額であっても、多くの人の命を救うことに役立っていることを理解することが可能です。
募金活動をするべきなのは金持ちで余裕のある人、と考えるかもしれませんが、日本人は一般人でもこうした貧しい地域に暮らす人々にとってはお金持ちの部類に入ります。
そうしたことを考えて自分にも何かできることを考えたいと言っても、現実的には自分たちも生活のために働きながら生きていかなければなりません。
募金だとお金を出すだけで偽善的だ、という考えもありますが、それで助かる命もあるのは事実です。
したがって、賛同することができたのであれば気にせず募金をすると良いでしょう。
まとめ
色々知りたい場合は、他にも日本ユニセフのサイトで情報を仕入れることが可能です。
例えば、日本人が現地スタッフとして活動しているケースもありますが、その日本人スタッフの現地リポートも紹介されています。
どんな地域でどんな活動をしているのか、具体的に知ることができれば、頑張っている人を応援しようと思えるかもしれません。
年間の活動実績などの情報も充実しているので、気になる方は是非チェックしましょう。