毎月ひどい生理痛に悩んでいるので病院に行きたいと思っている人も多いことでしょう。
しかしどのタイミングで受診すればよいのかわからないという人も多いものです。
毎月の生理痛で、生理のたびに痛みがひどくなったり、寝込んでしまうほどにひどい、出血量が増えたり不正出血がある、貧血がひどい、吐き気やおう吐などの症状をともなうなどの症状がみられるのであれば、医療機関を受診した方がよいといえます。
病院に行くタイミング
一般的に痛みの強さや我慢の程度には個人差があることから、判断に迷うこともあります。
しかし気になる症状があるのであれば、自分の体の安全のためにも、一度受診しておくことが望まれます。
生理痛がひどいため婦人科にかかろうと思っても、病院に行くタイミングに悩む人も多くみられます。
実は生理中にできない検査もあるため、できるのならば出血をしていないタイミングでいくことが望ましいです。
中には生理痛だけで病院を受診してもよいのか悩む人も多いですが、もちろん生理痛だけで受診をしてもかまいません。
ひどい痛みを放っておけば、その痛みが続くだけではなく、場合によっては妊娠しにくい体になる可能性も考えられます。
このようなことにならないためにも、早めに受診する必要があるのです。
重い生理痛には、何かしらの病気が潜んでいる可能性も考えられます。
このような場合にはその原因を突き止めたうえで、治療をおこなわなければなりません。
たとえ病気でなかったとしても、痛みを緩和するための治療を受けることができるでしょう。
このようなことから、ひどい生理痛に悩んでいるのであれば、一度婦人科を受診することが大切です。
婦人科を受診する場合の費用
婦人科を受診することはわかったけれども、どれくらいの費用がかかるのかわからないという人も多いものです。
生理痛で受診する場合には、基本的には保険の適用となります。
初診料は必ずかかるものの、約800円程度ですむでしょう。
そのほかにどのような検査をするかによって費用も異なるため、最初の費用がいくらぐらいになるのかは一概には言えません。
とはいえ1万円も用意しておけば安心といえるでしょう。
そこから継続的に治療を行うとなった場合には、一つの具体例をあげると低用量ピルを使用するのであれば、28日分で1シート当たり、約2000円から3000円ほどがかかります。
そのほかにも一度受診するごとに、再診料、処方料などもかかることになります。
どれぐらいの費用がかかるのか心配なのであれば、病院のホームページを事前に確認しておいたり、実際に電話で問い合わせてみることも一つの手段となります。
生理痛がひどい場合は月経困難症である可能性も考えられる
生理痛がひどい場合には、それが月経困難症である可能性も考えられるでしょう。
生理が始まる直前から終わるまでに起こる不快な症状のことを総称して、月経困難症と呼んでいます。
症状の出方には個人差が大きく見られますが、場合によっては学校や仕事を休まなければならないほどの症状があらわれる人も見られます。
原因となる病気が見当たらない機能性月経困難症と呼ばれるものと、病気が原因となっている器質性月経困難症と呼ばれるものの二つに分かれます。
原因となる病気が見当たらない場合には、機能性月経困難症と呼んでいますが、生理が始まってから2から3年後に発症するので、一般的に10代から20代に多くみられるものです。
年齢が上がるにつれて、この場合には軽減される傾向にあるでしょう。
生理の時には、子宮内膜の物質の分泌がふえて、それによって痛みが強くなったり子宮の収縮が促されたりすることで痛みが発生すると考えられています。
症状の特徴としては、重い生理痛に加え、頭痛や吐き気、下痢や疲労感、食欲不振などがあげられます。
器質性月経困難症の場合
もう一方の器質性月経困難症の場合には、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などが原因になっていることが多いです。
子宮内膜症は20代から40代の人がかかりやすく、生理が来ている女性に発症する病気であるため、妊娠回数の多い人はなりにくいと言われています。
子宮筋腫とは女性ホルモンの影響によって子宮の内側や外側、筋肉の中に腫瘍ができるものです。
30歳以上の女性がなりやすい傾向にあるでしょう。
子宮腺筋症とは子宮内膜に似たような組織ができる病気であり、30代後半から50代にかけて発症しやすいと言われています。
このように婦人科にかかることによって、隠れた疾患を見つけることができ、早い段階で適切な治療を受けることにつながります。
これらはすべて不妊の予防や貧血の改善などにもつながるでしょう。
早期発見早期治療のためにも、生理痛の症状がつらいと感じたら、早期に受診することが求められます。
婦人科に行く場合には、内診や検査を行うために、脱ぎ着がしやすい服装を選ぶと良いでしょう。
まとめ
症状や月経周期などを記したメモなどがあれば医師に伝えやすくなります。
基礎体温なども記録しておけば参考になるため持参することが望ましいです。
保険が適用になるため、保険証も忘れずに持参するようにしましょう。
神戸婦人科より一部引用